Tony Smith OD-60 OVERDRIVE

今回はアンコールズ宅配でお買取りさせていただいた「Tony Smith OD-60 OVERDRIVE」をご紹介させていただきます。

OD-60 OVERDRIVの優れている点。
1. 良い意味で「整理されていない」荒々しいサウンド
最大の特徴は、音が整理されすぎていない、荒っぽい・暴れる感じの歪みです。この「素朴さ」こそが大きな魅力となっています。

モデル 魅力的なサウンドの特徴
OD-60 OVERDRIVE ストラトキャスター（ギター）で使用した際に、低音の巻弦が「グリン・ゴリン」と強調された鳴り方になり、非常にGOOD。独特な質感を生み出します。

2. ユニークな音色を生む「不純物」の作用（仮説）
著者の仮説によれば、古い機材や中国製エフェクターに含まれる線材や素子の「不純物」が、現代の高純度なパーツでは再現できない独特な音色の決め手になっている可能性があります。

これは、かつての録音スタジオの機材や、ビンテージのフルートが、精錬技術向上後に一時的に音を再現できなくなった現象と共通する視点です。

基板の銅箔、ハンダ、その他材料に含まれる微妙な成分が作用し、中国製安物エフェクターならではの「味」を生み出しているのかもしれません。

3. 個性が際立つシンプルな設計思想（仮説）
大手メーカー製品が多数の合議で「しゃぶり尽くされた」音決めがされるのに対し、安物エフェクターは設計過程がシンプルです。

総合的な魅力
OD-60は、現代の高性能エフェクターとは異なるベクトルで、粗削りでありながらも非常に個性的で魅力的なサウンドを持っています。その音色は、単なる「安いのに良い」というレベルを超えて、現代の製品では失われつつある「アナログ的で不確実性のある良さ」を感じさせるものです。

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