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ギターエフェクターのメタルゾーンとは?特徴やおすすめのモデル
2026.05.27
2026.05.27

メタルゾーンは、数あるペダルの中でもひときわ異彩を放ち、長きにわたって議論と愛着の対象となってきたエフェクターです。
特にメタルサウンドを求めるギタリストにとって、このモデルは避けては通れない代名詞といえますが、個性の強さゆえに、使いこなすには独特のコツや知識が必要です。
本記事では、メタルゾーンの特徴や選び方、現代シーンに合わせたおすすめのモデルを紹介します。
ギターエフェクターのメタルゾーンとは

BOSSの「MT-2 Metal Zone(メタルゾーン)」は、1991年の発売以来、世界中で愛されている唯一無二のディストーション・ペダルです。
最大の特徴は、圧倒的な重低音と鋭く尖った「エッジ感」のあるサウンドにあります。本体には独立したHIGH/LOWに加え、中音域の「Middle」と周波数を指定する「Mid Freq」を搭載。
これにより、メタルサウンド特有の「ドンシャリ」サウンドから、中域の詰まったリードサウンドまで幅広く作り込めます。
かつては「音が細い」と評されることもありましたが、近年では独自のキャラクターが見直され、再評価が進んでいるレジェンドと呼べる一台です。
メタルゾーン系エフェクターの選び方
メタルゾーン系のエフェクターの選び方は次のとおりです。
- 音の特徴で選ぶ
- 音楽のジャンルで選ぶ
- サイズで選ぶ
- 予算で選ぶ
音の特徴で選ぶ
メタルゾーン系のペダルは個性が強く、歪みが深いのが特徴です。設定を誤ると音が潰れすぎて何を弾いているか分からなくなることも珍しくありません。
音の分離感を重視するのなら、アナログ回路のモデルを選ぶと、和音を弾いた際も一音一音が濁らず、ピッキングのニュアンスをしっかりと拾います。また、高品質なバッファを搭載したモデルであれば、エフェクトオフ時の音痩せも防げます。
細かなサウンドやニュアンスはモデルによって異なるため、気になる人は実際に試奏してみると確実です。
音楽のジャンルで選ぶ
メタルのような 「ドンシャリ」サウンドが求められるのなら、MT-2直系がおすすめです。特に80〜90年代のスラッシュメタルやデスメタルのサウンド作りには、ミッドレンジを大胆にカットできるMT-2直系の3バンドEQが役立ちます。
より重く歪んだサウンドを求めるのであれば、「Attack」スイッチ等を備えたモデルやノイズゲートを内蔵するモデルが最適です。
シューゲイザーやノイズ系のジャンルであれば、個性の強い旧型のMT-2や、過激な歪みを得意とするクローン系を選ぶと狙った効果を得られます。
サイズで選ぶ
サイズで選ぶなら、扱いやすさやエフェクターボードのスペースに注目しましょう。一般的なBOSSエフェクターのサイズ(幅73mm × 奥行き129mm × 高さ59mm)は、踏みやすさと耐久性のバランスに優れ、配置や入れ替えがスムーズです。
それよりも小さなミニサイズも存在しますが、メタルゾーン系の複雑なEQを調整するにはツマミが小さすぎて操作性が犠牲になりやすいです。
特にメタルゾーン系はサウンドの作り込みに微調整が求められるため、操作性を優先するのであれば、大型のペダルを選ぶのもおすすめです。
予算で選ぶ
手軽にメタルゾーンの音色を楽しみたいのなら1万円未満のモデルでも十分です。安価なクローンモデルでもオリジナルの回路を忠実に再現したモデルが多く、手頃に手に入ります。
技 WAZA CRAFTや海外のブティックペダルは価格が張りますが、その分サウンドのクオリティも高めです。
ノイズの少なさや、ツマミを回した時の「音楽的な変化」にこだわりたいなら、2万円以上のモデルもおすすめです。
おすすめのメタルゾーン系エフェクター6選
アンコールズがおすすめするメタルゾーン系のエフェクターを6つ紹介します。
BEHRINGER UM300

引用:UM300 ULTRA METAL – 製品一覧 – ベリンガー公式ホームページ
BEHRINGERのUM300は、安価ながら高域〜低域の周波数を細かく設定できるセミパラメトリックEQを搭載したモデルです。厚みのある重厚なディストーションから過激なメタルサウンドまで幅広く対応できます。
ハイゲインとサスティンを効かせた音づくりも得意で、ハードロックやメタルに最適な一台です。
| 名称 | UM300 ULTRA METAL |
| 価格 | 4,400円(税込み) |
| 音の傾向 | 厚みのある重厚なディストーションから、鋭く過激なメタルサウンドまで対応するハイゲインなサウンド |
| サイズ | 70W×123D×54H mm |
※2026年5月現在
TC ELECTRONIC FANGS METAL DISTORTION

引用:TC Electronic | FANGS METAL DISTORTION エレクトリ オンラインストア
タイトで肉厚なハイゲインサウンドを特徴とするディストーションペダルです。中音域のキャラクターをRAW、FAT、SCOOPの3つのモードから切り替えでき、クラシックなメタルから現代的なドンシャリサウンドまで幅広く対応します。
堅牢な金属製シャーシを採用したタフな設計に加え、トゥルーバイパス仕様によりエフェクトOFF時の原音劣化も防ぐ、コストパフォーマンスに優れた一台です。
| 名称 | FANGS METAL DISTORTION |
| 価格 | 7,700円(税込み) |
| 音の傾向 | 非常にタイトで肉厚なハイゲイン・ディストーション |
| サイズ | 74W×132D×58H mm |
※2026年5月現在
BOSS MT-2 Metal Zone

引用:MT-2
1991年の発売以来、世界中で100万台以上のセールスを記録しているMT-2は、ハイゲイン・ディストーションの象徴的な存在です。最大の特徴は、2段階のゲイン回路による重厚かつタイトな歪みと、伸びやかなサステインにあります。
さらに、200Hzから5kHzまで調整可能なセミ・パラメトリックのミドルを備えた強力な3バンドEQを搭載しており、過激なサウンドメイクを行える点も大きな魅力です。
| 名称 | MT-2 Metal Zone |
| 価格 | 15,400円(税込み) |
| 音の傾向 | 2段階のゲイン回路によるタイトで重厚な歪みと、伸びやかなサステインが特徴。 |
| サイズ | 73W×129D×59H mm |
※2026年5月現在
ELECTRO-HARMONIX METAL MUFF

引用:Metal Muff with Top Boost | Distortion – Electro-Harmonix
ELECTRO-HARMONIXのMETAL MUFFは、その名のとおりメタルに特化した強力な歪みを生み出すディストーションペダルです。最大の特徴は、高域を劇的に強調してエッジを際立たせる独自の「トップ・ブースト」機能を搭載している点で、専用のフットスイッチで瞬時に切り替えが可能です。
また、3バンドのEQにより、重厚な低音から鋭い高音まで細かく調整でき、中域をカットした迫力あるサウンドも生み出せます。
| 名称 | METAL MUFF |
| 価格 | – |
| 音の傾向 | 重厚な低域から鋭い高域までカバーする強力なハイゲイン・ディストーション |
| サイズ | 146W×121D×64H mm |
※2026年5月現在
MXR M116 Fullbore Metal

引用:MXR® | FULLBORE® METAL DISTORTION | M116 | モリダイラ楽器
MXRのM116 Fullbore Metalは、メタルサウンドに特化したウルトラハイゲインなディストーションペダルです。3バンドEQに加え、ミッドレンジの周波数を自在に調整できるFREQコントロールを搭載。重低音から鋭い高音まで細かな音作りが可能です。
また、ノイズゲート機能によりハイゲイン時のノイズを遮断できるほか、ボタン一つで中音域をカットし低音と高音を強調したモダンなメタルサウンドも再現できます。
| 名称 | M116 Fullbore Metal |
| 価格 | 24,200円(税込み) |
| 音の傾向 | 強烈な歪みを持つウルトラハイゲインなサウンド。 |
| サイズ | 60W×112D×52H mm |
※2026年5月現在
BOSS MT-2W Metal Zone

引用:MT-2W
BOSSのMT-2Wは、不朽のハイゲインペダル「MT-2」を特別仕様に磨き上げた技 WAZA CRAFTシリーズのモデルです。ディスクリート構成のアナログ回路により、オリジナル特有の中音域を活かしつつ、低ノイズでキレのあるサウンドを実現しています。
スタンダードモードでは従来のトーンをさらに進化させ、カスタムモードではよりワイドレンジで現代的な重厚サウンドを提供します。もちろん強力なEQにより、繊細な音作りも可能です。
| 名称 | MT-2W Metal Zone |
| 価格 | 19,800円(税込み) |
| 音の傾向 | オリジナルの持ち味である中音域にフォーカスした個性はそのままに、よりクリアでノイズレスなサウンド。 |
| サイズ | 73W×129D×59H mm |
※2026年5月現在
メタルゾーンに関するよくある質問
メタルゾーンに関する質問とその回答を紹介します。
メタルゾーンはダサい?
メタルゾーンがダサいのは、調整が難しく、ユーザーが極端な設定(ドンシャリ)で音を潰して安っぽい音になりやすかったことがあげられます。さらに安価で普及しすぎたことも主な要因です。
しかし、現在は「使い手を選ぶ玄人向けペダル」として再評価されています。強力なEQにより音作りの自由度が高く、「狙った音を論理的に作れる人」にとっては、名機と言える一台です。
メタルゾーンを使用するアーティストは?
メタルゾーンは、その汎用性の高さからジャンルの垣根を超えたトップアーティストに愛用されています。
特筆すべきはプリンスで、華やかなポップスの中で独創的なソロを奏でるために使用していました。また、Biffy Clyroのサイモン・ニールは、分厚い「音の壁」を作る核として愛用しています。
このようにメタルゾーンはメタルに特化したエフェクターではなく、強烈な個性を付加するツールとして、さまざまなギタリストによって使用されています。
メタルゾーンはネタエフェクター?
メタルゾーンが「ネタ」とされる理由は、前述のとおり極端な設定で音を潰しがちだったことやサウンドに独特のクセがあるからです。
しかし今では3バンドEQを中心に評価が見直されています。ユーザーからの人気も高く、BOSSのなかでもDS-1に次ぐ売り上げを誇るエフェクターとして紹介されているほどです。さらに「技」シリーズが発売されたことからも、その人気と実力を証明しています。
また、「アンプのリターン挿し」という手法を使えば、高級メタルアンプ級のサウンドを得ることができ、決してネタエフェクターには留まらないポテンシャルを秘めている一台です。
メタルゾーンは初心者におすすめ?
メタルゾーンが初心者におすすめかどうかは、「目的」によって評価が分かれます。どんな機材でも一瞬で激しいメタルサウンドに変えたいのであれば、これ以上最適なエフェクターはないでしょう。
さらに、EQで音づくりを深く学びたいという目的でもメタルゾーンはおすすめです。
一方、ツマミが効きすぎるため「正解の音」を見失いやすく、深い歪みに頼りすぎてピッキングの技術が身につきにくいリスクがあります。
試行錯誤して音を作るプロセスを楽しめる人には最適な入門機ですが、手軽さを求めるなら操作がシンプルな他機種の方が無難です。
技 WAZA CRAFTとの違いは?
通常モデルのメタルゾーンと技(MT-2W)の最大の違いは、「回路設計」と「音の解像度」です。通常モデルが汎用パーツを用いた伝統的な回路であるのに対し、技モデルは熟練のエンジニアが厳選したフルアナログ・ディスクリート構成の回路を採用しています。
これにより、メタルゾーン特有の強力な歪みはそのままに、不要なノイズが大幅に低減され、一音一音の輪郭がはっきりとする「音の分離感」が飛躍的に向上しました。
また、技モデルには2つのモードが追加されています。
| S(スタンダード)モード:
オリジナルのサウンドを現代の技術でブラッシュアップ。鋭いエッジ感は維持しつつ、レンジが広がり扱いやすくなっています。 |
| C(カスタム)モード:
現代の多弦ギターやダウンチューニングにも対応するモード。中低域に粘りと太さがあり、ピッキングの強弱に反応する「アンプのような生々しい歪み」が得られます。 |
ライブやレコーディングで使いやすい即戦力のモダンな歪みを求めるのであれば、技 WAZA CRAFTがおすすめです。
メタルゾーンはシューゲイザーで使える?
メタルゾーンはシューゲイザーにも有効なエフェクターです。過激な歪みと深いリバーブと組み合わせることで、シューゲイザーで求められる「音の壁」を構築できます。
さらにボヤけがちな轟音サウンドの輪郭も本体のEQで調整しやすいのも魅力です。あえてゲインを振り切らせることで、美しいフィードバックやノイズを生み出せます。
アンコールズではメタルゾーンの買取を強化中!
メタルゾーンはネタとしても語られることもありますが、最近では評価も見直されつつある実力派のエフェクターです。その独特のサウンドは、今なお多くのギタリストを魅了し、確かな人気があります。
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「encores」のAry(アリー)です。
アコギ歴20年越え!
ローズウッドの香りが大好物で、よくサウンドホールに顔を埋めております。