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ブースター(ギターエフェクター)10選!選び方や使い方も解説

2025.11.27

2025.11.27

査定コンシェルジュAry

「encores」のAry(アリー)です。
アコギ歴20年越え!
ローズウッドの香りが大好物で、よくサウンドホールに顔を埋めております。

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ブースターはエレキギターの信号を強めてサウンドを際立たせる効果があります。特にギターソロなどで用いられることが多く、ジャンルを問わず使われるエフェクターです。

ブースターを選ぶ際は、まずどんなサウンドの種類があるのか確認しましょう。機種によっては複数のタイプを兼ね備えたモデルもあります。そのうえで機能性や価格などにも注目してみてください。

今回はブースターの選び方や使い方、おすすめのブースターを紹介します。

ブースターとは

 

ブースターは、ギターの信号を増幅して音量や音の密度を高めるエフェクターです。ソロパートなどで音を際立たせたり、アンプや他のエフェクターを強くドライブさせたりするのに役立ちます。

また、ディストーションのように積極的に音を歪ませるのではなく、原音のキャラクターを保ったまま音圧を上げるのも特徴です。

接続する位置や組み合わせる機材によってサウンドの印象が大きく変わるため、プレイヤーの表現力を広げるための重要なツールのひとつといえるでしょう。

ブースターの使い方

ブースターは、主に「LEVEL(音量)」「GAIN(増幅量)」「TONE(音色)」の3つのつまみで音を調整します。

クリーンブーストとして使用する場合は、GAINを低めに、LEVELを高めに設定することで、原音のキャラクターを保ったまま音量だけを上げられます。

歪みを強調したい場合は、GAINを上げてLEVELを控えめに設定しましょう。より強いドライブ感を得られます。

TONEつまみがあるモデルは、高音域を上げると音抜けの良いサウンドになり、下げると太く温かみのある音色に調整できます。

音作りの際は、ブースター単体で良い音に聞こえる設定ではなく、バンド全体のサウンドの中で自然に馴染むように調整するのがコツです。

ブースターの選び方

ブースターを選ぶ際は下記のポイントをチェックしてみてください。

  • ブースターの種類
  • ノブの数、種類
  • 機能性
  • 価格

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

ブースターの種類

ブースターは主に4種類あり、目的に応じて選ぶことで理想とするサウンドに近づけられます。

種類 音の特徴
クリーンブースター 音色(キャラクター)をほぼ変えずに信号を持ち上げる。「そのままの音を大きくしたい」時に有効。
トレブルブースター 高音域を中心に強調し、抜けの良さやシャープな印象を出す。特に60〜70年代アンプと相性が良い。
ミッドブースター 中域(ミッドレンジ)を押し出すことで、ギターの存在感や芯を強める。バンド内で埋もれたくない場面で有効。
ゲインブースター 信号を大きく増幅し、アンプや歪みペダルをさらにドライブさせる。厚み・サステイン・歪みを強調させたい時に役立つ。

クリーンブースターは、原音のキャラクターを保ったまま音量だけを持ち上げるタイプで、音の透明感を維持したいプレイヤーに適しています。

トレブルブースターは高音域を強調し、ロックやブルースなどで音抜けを良くしたい場面に効果的です。

ミッドブースターは中音域を前に出す役割があり、ギターソロなどで存在感を強調したいときに向いています。

ゲインブースターは、歪み系エフェクターやアンプの入力をさらにプッシュして、音の厚みや迫力を加える用途に最適です。

同じブースターでも複数のタイプを兼ね備えたモデルも多く存在します。気になる機種があれば、実際に試奏してみて、自分の求める音の方向性と合っているか確認しましょう。

ノブの数、種類

ブースターには、「LEVEL」「GAIN」「TONE」「EQ」など、いくつかのノブを備えたモデルも存在します。LEVELは音量、GAINは信号の増幅量を調整するノブであり、TONEやEQは音の明るさや帯域バランスの調整に使われます。

LEVELのみを搭載したシンプルなモデルは操作が直感的で扱いやすく、初心者にもおすすめです。一方、複数のノブを備えたモデルは、より細かく音を追い込みたいプレイヤーに向いており、繊細な音作りにも対応できます。

ノブの数や種類で選ぶ場合は、どこまで音を自分好みにコントロールしたいかを基準に考えると判断しやすい
でしょう。

機能性

近年のブースターには、音痩せを防ぐバッファー機能や、信号を劣化させないトゥルーバイパス仕様など、機材環境を快適に整えるための設計が取り入れられています。

エフェクターを複数接続して長いケーブルを使用する場合には、信号の劣化を抑えるバッファー付きのモデルが便利です。

原音の響きを保ちたい場合は、信号をまったく加工しないトゥルーバイパス仕様なのかも注目してみてください。

価格

ブースターの価格はおおよそ5,000円から3万円台までと幅広く、求める用途や音質によって選び方が変わります。

初心者であれば1万~2万円前後のシンプルなクリーンブースターがおすすめです。シンプルな操作で音量アップを試したい場合でも十分な性能を備えています。

2万円以上の上位モデルになると、高品質なパーツや昇圧回路、バッファー機能などが備わっており、音抜けやレスポンスの面でも大きな違いが感じられます。

ただし、高価な機種が必ずしも自分に合っているとは限りません。使用環境やプレイスタイルに合わせて、必要な性能を見極めることがポイントです。

おすすめのブースター10選

ここでは実際におすすめのブースターを10個紹介します。初心者でも扱いやすい定番モデルから上級者におすすめのハイエンド機までをまとめました。

Xotic RC Booster V2

Xotic RC Booster V2

引用:Xotic RC Booster-V2 – Xotique Online Store

Xotic RC Booster V2は、透明感のある定番のクリーンブースターです。±15dBの2バンドEQと+20dBのブーストに加えて、2段階のゲイン切り替え機能を搭載。音の芯を保ちながら自然なドライブ感を得られます。

常時オンでも音質の劣化が少なく、ギター本来のトーンを活かす設計が施されているのも特徴。9〜18Vの電源に対応しており、初心者でも使いやすい一台です。

名称 Xotic RC Booster V2
価格 25,300円(税込み)
ノブの数 4
種類 クリーンブースター/プリアンプ系

TC Electronic Spark Booster

TC Electronic Spark Booste

引用:TC Electronic SPARK BOOSTER – 株式会社エレクトリ

TC Electronic「Spark Booster」は、最大26dBのクリーンブーストが可能な多機能ブースターペダルです。Gainノブを活用することで、自然なドライブサウンドを得られ、単なる音量アップにとどまらない幅広い音作りに対応します。

高域・低域を個別に調整できるアクティブ2バンドEQを搭載し、細部まで音色をコントロールできるのも特徴です。シンプルな操作性と実用性を兼ね備えており、最初の一台としてもおすすめです。

名称 TC Electronic Spark Booster
価格 11,000円(税込み)
ノブの数 4
種類 クリーンブースター/ミッドブースター

MXR M133 MICRO AMP

MXR M133 MICRO AMP

引用:MXR® | MICRO AMP | M133 | モリダイラ楽器
MXR M133 MICRO AMPは、音色を変えずに音量だけをブーストできる、シンプルかつ実用的なクリーンブースターです。ソロパートでの音量アップや歪みを強調したいときにも効果を発揮します。

プリアンプとしての機能も優秀で、高域の損失補正や出力差の調整にも役立ちます。電源は9V電池またはアダプターに対応。コンパクトでエフェクターボードに組み込みやすいのも魅力です。

名称 MXR M133 MICRO AMP
価格 19,800円(税込み)
ノブの数 1
種類 クリーンブースター

Catalinbread Naga Viper

Catalinbread Naga Viper

引用:Catalinbread – Naga Viper – LEP INTERNATIONAL

Catalinbread Naga Viperは、ヴィンテージ・トレブルブースター「Dallas Rangemaster」のサウンドを、現代的な仕様で再構築したブースターペダルです。高音域を際立たせるだけでなく、RangeノブやHeatノブで幅広いサウンドメイクが可能です。

アンプの歪みを引き出すブースターとしてはもちろんのこと、単体でドライブペダル的な使い方もできる柔軟性を備えています。
小型アンプでも明瞭で抜けの良いトーンを得られ、クラシックロックからモダンサウンドまで幅広いジャンルに対応可能です。

名称 Catalinbread Naga Viper
価格 27,500円(税込み)
ノブの数 3
種類 トレブルブースター

One Control Purple Humper

One Control Purple Humper

One Control Purple Humperは、ギターのサウンドを自然に押し出すことに特化したブースターです。単に音量を上げるのではなく、ヴィンテージアンプのような温かみと厚みを加えるのが特徴です。

シングルコイルのピックアップでもハムバッカーのような太い音を引き出せるため、リードギターや歪み系エフェクターとの相性も抜群です。「BLEND」ノブを使えば原音とのバランスを細かく調整でき、常時ONにしても違和感のないナチュラルな音作りができます。

名称 One Control Purple Humper
価格
ノブの数 1
種類 トレブルブースター/プリアンプ系

Xotic EP Booster

Xotic EP Booster

引用:Xotic EP Booster – Xotique Online Store

Xotic EP Boosterは、名機EP-3 Echo Machineに搭載されていたプリアンプ回路を再現したクリーンブースターです。接続するだけでサウンドに太さを加え、自然なコンプレッション感と艶やかなトーンが得られます。

操作はシンプルな1ノブ仕様ですが、内部ディップスイッチによりブースト量や高域特性の調整が可能。幅広いギターやアンプに対応できます。

9V〜18Vの電源に対応し、高いヘッドルームとトゥルーバイパス設計によって、原音の透明感を保ちながら存在感のある音作りを実現。常時ONのままでも使える万能なブースターです。

名称 Xotic EP Booster
価格 18,700円(税込み)
ノブの数 1
種類 クリーンブースター/プリアンプ系

VOX Valvenergy Power Burst

VOX Valvenergy Power Burst

引用:POWER BURST – Vox Amps

VOX「Valvenergy Power Burst」は、次世代真空管「Nutube」を搭載したブースターペダルです。1ノブ操作と3つのモード(TREBLE/NATURAL/MIDDLE)を切り替えることで、音のキャラクターを柔軟にコントロールできます。

専用のバッファー回路を内蔵しており、アンプや他のペダルの音色を損なうことなく自然なサウンドを提供。表現力を求めるプレイヤーにもおすすめです。

名称 VOX Valvenergy Power Burst
価格
ノブの数 ミッドブースター/ゲインブースター

BOSS BP‑1W Booster/Preamp

BOSS BP‑1W Booster/Preamp

引用:BOSS – BP-1W | Booster/Preamp

PROVIDENCE DVI-1Mは、バッファー機能を内蔵した高性能なブースター・プリアンプです。入力部およびリターン部には、独自の「Vitalizer」回路を搭載。信号をローインピーダンス化することで、長いシールドや複数のエフェクターを使う時でも信号の劣化を防げます。

ペダルボード内の信号経路を整理するジャンクションボックスとしての機能性にも優れており、出力の分岐やミュート機能も装備。ライブやレコーディングで安定したサウンドを求めるプレーヤーにおすすめです。

名称 BOSS BP‑1W Booster/Preamp
価格 22,000円(税込み)(税込み)
ノブの数 2
種類 クリーンブースター/プリアンプ系

Xotic Super Sweet Booster

Xotic Super Sweet Booster

引用:Super Clean Buffer // Super Sweet Booster – Xotic California

Xotic Super Sweet Boosterは、JRC4558チップを搭載した高性能なプリアンプです。最大+20dBのクリーンブーストをかけられます。ギターのタッチやニュアンスを忠実に再現しながら、透明感のあるダイナミックなサウンドを実現。

側面には4つのDIPスイッチを搭載しており、高域から低域までのEQ特性を細かく調整できます。さらにトゥルーバイパス/バッファードバイパスの切り替えにも対応。

シンプルな操作性ながら高い柔軟性を備えており、アンプ本来のポテンシャルを最大限に引き出す万能型ブースターとして、多彩なプレイスタイルにマッチします。

名称 Xotic Super Sweet Booster
価格 22,000円(税込み)
ノブの数 1
種類 クリーンブースター/ゲインブースター

Vemuram Budi‑G

Vemuram Budi‑G

引用:Product | Vemuram Custom Pedals

Vemuram Budi-Gは、クリーンサウンドに程よい歪みを加えられるブースターです。3つのFET素子を使用することで、自然なコンプレッションと反応の良さを両立。

BASS/TREBLEの2バンドEQに加えて、サチュレーション量を調整できるSATトリマーも搭載しており、演奏環境やプレイスタイルに応じて緻密なセッティングが可能です。

名称 Vemuram Budi‑G
価格
ノブの数 4
種類 クリーンブースター/ゲインブースター/プリアンプ系

ブースターに関するよくある質問

ブースターに関する質問とその解答について見ていきましょう。

ブースターをつなぐ位置・順番は?

ブースターをつなぐ位置は、サウンドの目的によって大きく変わります。
主な例は次の通りです。

① ゲインブースト目的の例(歪み量を増やす)
ギター → ブースター → オーバードライブ/ディストーション → アンプ

② ボリュームブースト目的の例(音量を上げる)
ギター → オーバードライブ/ディストーション → ブースター → アンプ

③ 空間系と組み合わせる場合の例
ギター → ブースター → ディレイ/リバーブ → アンプ

一般的に、歪み系エフェクターの前にブースターを置くと、入力信号が強まるため歪み量が増加し、より厚みのあるサウンドを得られます。たとえばソロでギターの音を押し出したいときにも効果的です。

一方で、歪み系エフェクターの後に接続すると、音色はそのままに音量だけを引き上げる「ボリュームブースト」として機能します。クリーンな質感を維持しつつ、バンド内での存在感を高めたいときに有効です。

また、ディレイやリバーブなどの空間系エフェクトの前にブースターを配置すると、音量の変化をより自然に感じられます。最適な位置や順番は、曲調や演奏スタイルによっても変わります。実際に試しながら自分に合ったセッティングを見つけましょう。

オーバードライブとブースターの違いは?

オーバードライブとブースターは、いずれもギターサウンドを強調するエフェクターですが、役割と効果に大きな違いがあります。

オーバードライブは、入力信号を増幅することで意図的に歪ませたサウンドを作るエフェクターです。音そのものを変えることを目的としており、ギターソロやバッキングに厚みを加える際に使われます。

一方で、ブースターは音量や押し出し感を強調することに特化したエフェクターです。ギターの信号を持ち上げ、バンドでの存在感を高めたい場面に最適です。

つまり、オーバードライブは「音を変える」エフェクター、ブースターは「音を際立たせる」エフェクターといえるでしょう。

さらに、両者を組み合わせて使うことも可能です。ブースターをオーバードライブの前に置くと歪みを強調でき、後ろに置けば音量アップの効果が得られます。

「エレキギターのオーバードライブエフェクター7選!選び方や使い方も紹介!」はこちら

ブースターの必要性は?

ブースターは、すべてのギタリストにとって必須のエフェクターというわけではありません。自宅での練習や録音など、音量を細かく調整できる環境であれば、ブースターがなくても特に問題はないでしょう。

しかしバンド演奏やライブでは、他の楽器に埋もれない目的でブースターが役立ちます。さらに、アンプや歪み系エフェクターのキャラクターを活かしながら、音の輪郭を整えたり、押し出し感を加える用途でも活用できます。

ブースターが必要かどうかは、自分のプレイスタイルや使用環境で判断するのがポイントです。演奏シーンに合わせて導入を検討しましょう。

まとめ

ブースターを使えばギターのサウンドを一段階アップできます。ブースターを選ぶ際は種類を確認したうえで、ノブの数や機能性、価格に注目してみてください。

2台目以降のブースターの購入を考えているのなら、古い機材を売却して購入資金に充てるのも方法です。ご不要なエフェクターやエレキギターがありましたら、アンコールズにお任せください。

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