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ギターのビビりの原因は?対処方法も紹介

2026.10.28

2026.10.28

査定コンシェルジュAry

「encores」のAry(アリー)です。
アコギ歴20年越え!
ローズウッドの香りが大好物で、よくサウンドホールに顔を埋めております。

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ギターを演奏している際に、「ジリジリ」といった濁った異音が鳴ることはないでしょうか。この雑音は「ビビり」と呼ばれており、ギターでよくあるトラブルの一つです。ビビりが発生したままだと音がきれいに伸びず、演奏の妨げになります。

ビビりの原因は、楽器本体の構造的な問題から消耗品の劣化、弾き方などさまざまです。この記事では、ギターがビビる原因と対処法を解説します。ギターを良い状態で長く弾き続けるための参考にしてみてください。

ギターがビビる原因

ここでは、ビビりを引き起こす代表的な6つの原因について解説します。

  • ネックが逆反り(または順反り)している
  • 弦高を低く設定しすぎている
  • ナットの溝が削れすぎている
  • フレットが部分的に削れている
  • ピックアップが近すぎる
  • 弦が細すぎる・古い

ネックが逆反り(または順反り)している

木材で作られているギターのネックは、湿度や気温の変化、弦の強い張力によって常に形が変化しやすい部分です。ネックが山なりに曲がる「逆反り」になると、弦とフレットの隙間が極端に狭くなります。

これにより、開放弦や1〜5フレット付近で弦がフレットに当たってビビりが発生する場合があります。反対に「順反り」が強すぎる場合もハイフレット付近でビビリ音が鳴りやすくなります。

弦高を低く設定しすぎている

弦高とは、フレットの頂点から弦の下端までの距離のことです。弦高が低すぎると、弦を弾いた際の物理的な揺れ幅に対して十分な空間が確保できません。

その結果、振動している弦が隣接するフレットに直接衝突し、濁ったビビり音を生じさせる原因になります。特に低音弦は高音弦よりも振幅が大きいため、ある程度の高さを残さなければ容易にビビってしまいます。

ナットやブリッジの溝が削れすぎている

弦の支点となるヘッド側の「ナット」とボディ側の「ブリッジ」の不調も原因の一つです。

長年の演奏による摩擦でナットの溝が削れると、弦の位置が低くなり、第1フレットに干渉してビビりが発生しやすくなります。

また、ブリッジサドルの溝の欠けや高さ調節ネジの緩みがあると、弦の振動がボディへ正しく伝わらず濁った雑音を引き起こします。開放弦のみでビビる場合はナットの交換や埋め直しが必要です。

フレットが部分的に削れている

削れたフレットを押さえた際に、その隣の削れていないフレットに弦が接触してビビるケースです。

金属製のフレットは、硬い弦との擦れや強い押弦の繰り返しによって少しずつ摩耗します。
特定のフレットばかりを集中して弾いていると、そこだけが凹むように削れてしまうことがあります。

さらに、季節の乾燥や湿度変化によって指板の木材が伸縮し、フレットの端や中央が打ち込み部から浮き上がってくる「フレット浮き」もビビりが発生する原因です。

ピックアップが近すぎる

エレキギターの音量を上げようとしてピックアップを弦に近づけすぎると、ピックアップの強い磁力が弦を不自然に振動させる「マグネットプル現象」が起こります。この現象が起きると、弦が楕円状に揺れて、フレットに接触したりサステインが短くなったりします。

弦が細すぎる・古い

普段より細い弦に張り替えると、弦の張力が弱まってネックの反りや弦高が変わってビビる可能性があります。

ほかにも長期間交換されていない古い弦は、錆びや変形によって不均一に振動するようになり雑音を生みます。

ギターのビビりの対処法

ギターのビビりを解消するためには、原因に応じた適切なメンテナンスが必要です。それぞれ詳しくみていきましょう。

ネックの反りを調整する

ネックの反りは、ヘッド側やボディ結合部にある穴からトラスロッドに六角レンチを差し込んで調整します。1フレットと最終フレットを同時に指で押さえ、中央の8フレット付近にハガキ1枚分の隙間がある状態が理想です。

隙間がなく弦がフレットに接している場合は反時計回りに回して緩め、隙間が広すぎる場合は時計回りに回して締め込みます。

一気に回すと木材を傷める原因になるため、一回につき1/8〜1/4回転ずつ回し、チューニングを整えてから反りの状態を確認しましょう。

弦高を上げる

ブリッジ側のサドル高さを上げて、弦とフレットの間隔を広げます。エレキギターの場合はサドルの高さ調整ネジを六角レンチで回すか、ブリッジ両脇のスタッドボルトを上下させて調整してください。

アコースティックギターの場合は、サドル下に薄い敷板を挟むか、新品のサドルへ交換して高さを確保します。

ナットの修繕・交換をする

開放弦のみでビビる場合は、深く削れすぎたナットの溝を修繕します。自作の補修方法として、溝に少量の接着剤とプラスチック粉末を流し込み、一度埋めてから棒ヤスリで慎重に削り直して高さを整える方法があげられます。

溝の角度はヘッドの傾斜に合わせてやや後方へ下がるように削り、弦が指板側で点接触するように仕上げることが重要です。

摩耗が全体に及んでいる場合や経年劣化が目立つ場合は、市販の新しいナットに交換します。どちらも専門知識や技術が必要なため、不安な方は購入した楽器店などへ依頼すると確実です。

フレットをメンテナンスする

特定箇所のビビりにはフレットの処置を行います。木材の乾燥等で浮いているフレットがある場合は、あて木をしてプラスチックハンマーなどで優しく叩き込み、元の位置に戻します。局所的な凹みや全体の高さ不揃いが原因の場合は、すり合わせの作業が必要です。

弦を外し、指板を保護テープで養生してから、平らな金属ヤスリでフレット頂点の高さを均一に削り揃えます。平らになった頂点は丸ヤスリで断面を丸く整形し、最後に研磨剤で磨きます。

ピックアップの高さを下げる・パーツの緩みを締める

ピックアップの磁力が強すぎて弦の振動を乱している場合は、両脇の高さ調整ネジを時計回りに回します。

ピックアップ全体をボディ内部へ下げて、弦との距離を離してください。特にネック側のフロントピックアップは弦の振幅が大きいため影響を受けやすく、弦を押さえた状態で2〜3mm以上の間隔を確保するのが目安です。

また、金属的な異音が鳴る場合は、ペグの固定ナットやトラスロッドカバーのネジ、ブリッジサドルの細かなビスやバネなどに緩みがないか確認します。緩みを発見した場合は、ドライバーやレンチでしっかりと締め直してください。

弦の見直し・弾き方の調整

長期間使用した弦は、汗による部分的な錆びや金属疲労で不均一に伸びるため、新品へ交換しましょう。現在の太さで張力が足りずビビる場合は、ワンサイズ太いセットに変更すると張力が増して弦の揺れ幅が小さくなります。

ただし、弦を太くする対処(ワンサイズ上げる)には、ネックの反りの再調整とナット溝の確認が必要です。
弦を交換しても解消しない場合は、弾き方の問題として、右手のピッキングが強すぎて弦高の許容範囲を超えている可能性があります。ピックの角度や当てる力を加減し、ギターの設定や弦の太さに合った弾き方に変えてみてください。

ギターのビビりに関するよくある質問

ギターのビビりについて、初心者から中級者まで多くの人が抱える疑問をまとめました。

ギターのビビりの許容範囲はどれぐらい?

ギターのビビりの許容範囲は、アンプやスピーカーから出る音に雑音が乗るかどうかで判断できます。アコースティックギターやエレキギターの生音では、弦を強く弾いた際にフレットに触れる音が聞こえることがあります。しかし、アンプを通した音にノイズが入らず、音の伸びが維持されていれば正常な範囲内です。

また、プレイスタイルによっても、この基準は変わります。弦高を下げて高速な運指を優先するギタリストは、生音での多少のビビりを許容する設定が基本です。逆にクリーンなトーンやコードの響きを重視する場合は、ビビりが目立つため許容範囲が狭くなります。

ギターのビビりは気にしない方がいい?

演奏に実害がなければ気にする必要はありませんが、音色に悪影響が出ている場合は対処すべきです。ビビりをなくそうとして弦高を高くしすぎると、弦が押しづらくなり指が疲れやすくなるほか、ローフレットを押さえた際に音程がズレる原因になります。

弦楽器の構造上、弦の揺れ幅と演奏感のバランス調整は避けられません。アンプの音に問題がなければ、ある程度で割り切ることも大切です。

一方、特定のフレットだけ音が途切れて伸びない場合や、開放弦で歪んだ雑音が鳴り続ける場合は注意が必要です。ネックの歪みやパーツの摩耗が考えられるため、放置せずに調整してください。

ギターのビビりの修理費用はいくら?

作業内容・修理メニュー 相場費用 主な症状・適応ケース 備考・注意点
基本調整
(ネック・弦高・サドル調整)
¥3,000 〜 ¥6,000 ・軽度のネック反り
・弦高設定の不備
トラスロッド調整やサドルの高低調整で済む軽微な症状。
ナット調整・部分修正 ¥3,000 〜 ¥5,000 ・開放弦のみの軽いビビり 溝の深さや角度調整、軽微な溝埋め補修。
ナット交換 ¥8,000 〜 ¥15,000 ・開放弦の強いビビり
・ナット溝の過度な摩耗
ナット材代(牛骨やTUSQ等)が含まれる場合が多い。
フレット浮き修正 ¥1,500 〜 ¥5,000
(1箇所あたり)
・特定フレットのみの音詰まり 単発のフレット浮きを打ち直して固定する作業。
フレットすり合わせ ¥15,000 〜 ¥25,000 ・複数箇所での局所的なビビり
・フレットの凹み・偏摩耗
全体の頂点高さを整える作業。あわせてナット調整が必要になる場合あり。
フレット交換
(リフレット)
¥40,000 〜 ¥60,000 ・フレット全体の著しい低さ・摩耗
・すり合わせ不可能な状態
メイプル指板の塗装ありやステンレスフレットの場合は追加工賃(+¥10,000〜)が発生。

修理費用は、ビビりの原因によって数千円から数万円と異なります。トラスロッド調整や弦高設定で済む場合は、楽器店やリペアショップで3,000円〜6,000円前後が相場です。パーツの消耗が原因の場合は、作業工程が増えるため費用が上がります。

開放弦のビビりでナット交換が必要な場合は、パーツ代を含め8,000円〜15,000円前後かかります。特定のフレットが削れており、すり合わせを行う場合は15,000円〜25,000円前後が目安です。

さらに、経年劣化でフレットの全面打ち直しが必要な重度のケースでは、工賃とパーツ代を合わせて40,000円〜60,000円程度かかる場合があります。

まとめ

ギターのビビりは、ネックの反りや弦高の設定、パーツの摩耗などで発生します。軽度であれば自身で調整できますが、症状が重い場合はリペアショップに依頼するのが確実です。

しかし、修理費用が高額になる場合や、長年使って状態が悪化している場合は、買い替えるほうが安く済む場合もあるでしょう。

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